アニソンのJ-POP化とJ-POPのアニソン化から生み出される可能性

アニソン、と聞いて「何それ?」と思う人は現在それほど多くはないだろう。念のためだが、アニソンは「アニメ・ソング」の略で、アニメに使われる楽曲の総称である。

これがJ-POPとどういう関係にあるのか?というと、実は大いに関係している。以前アニソンは、そのアニメのために歌詞も曲も用意されたものが主流であった。ただそういった音楽は、一つの音楽として一般的に評価されるようなものではなかった。

しかし80年代に入りアニソンは、商業的な理由、またそのイメージに合うからと、どんどんJ-POPのアーティストの楽曲を使用していくことになり、それにつれてアニソンの社会的評価も上がっていくのである。

現在アニソンとJ-POPを明確に区別することは難しい。音楽単体だけ取り出して、これはアニソン、これはJ-POPと分けることは恐らく不可能だ。

分けるとしたら、その音楽がアニメで使用されたかどうかを調べるしかない。

そういった二つの融合は、実はJ-POPにとって大きな可能性にもなっている。何故ならアニソンが使われる「アニメ」は、現在日本を代表する文化にまで昇華されているからだ。

日本国内で頭打ちとなったJ-POPが、海外に向かうのはもはや必然で、そして日本の「アニメ」は、アニソンも含め海外で既に市民権を得ている。つまりJ-POPとして向かうより、アニソンとして海外に向かうほうがより容易に受けいれられるという事なのだ。

ただそういったメリットをJ-POPは活かしきれていない。それが今のJ-POPの課題でもある。